【ループシーケンサー入門 vol.2】 オーディオとMIDI
ループシーケンサーとは?(復習)
手軽に音楽を作りたいあなた、お待たせいたしました。
megayosukeの音楽制作入門第2回、
ループシーケンサーを使った音楽制作講座の続きです。
さて、前回「手軽に音楽を作るなら、ループシーケンサー!」の復習ですが、
ループシーケンサーとはどんな道具かというと、
「ループ」を「シーケンス(つなげる・連続させる)」するソフトです。
音楽は「小節」がつながって成り立っていて、
ループとは「誰かが作ってくれた小節」で、
ループシーケンサーとは、それをつなげたり重ね合わせたりすることで、
パズルのように音楽を作ることができるソフトです。
ループシーケンサーの代表 〜「ACID」と「GarageBand」〜
音楽を作るには高い機材をそろえないといけないんじゃないの?
と、思われている方も多いかと思いますが、
ループシーケンサーというソフト、高くないです。
・・・というか、
最近のMacには最初から入ってます!
私もMacを使ってますので、
今回の入門ではMacに最初から入っている高機能なループシーケンサーである
「GarageBand」を紹介したいと思います。
ちなみにWindowsで使われているループシーケンサー「ACID」も10,000円そこらで買えます。
ループって具体的にはどういうもの?
ここから少しだけむずかしくなりますが、
ゆっくり理解していってくださいね。
ループとは「誰かが作ってくれた音楽の部品」であると説明しましたが、
この部品について少し詳しく説明します。
この部品は、そもそもどういうものなのでしょうか?
音楽を”保存する方法”について考えてみてください。
音楽を保存しておく方法は大きく分けて二つあります。
・「媒体」に音そのものを保存する
・「楽譜」として保存する
ループも実は、この2つの形で提供されているんです。
ループの提供形式1「オーディオデータ」
音そのものを保存する媒体は蓄音機に始まり、
レコード、CD、MD、DVDのようなものや、
パソコンで扱われるオーディオデータとしてのwavファイル、aiffファイル、
そしてiPodのおかげで一般的にも知られるようになったようになったmp3ファイルなどがあり、
多様な形で音楽が保存され、やり取りされています。
ループシーケンサーはパソコンで使うソフトなので、
ループの提供される形の一つが「オーディオデータ」です。
ループの提供形式2「MIDIデータ」
では、二つ目の「楽譜」ですが・・・
楽譜として提供されるってどういうこと?
って思うかもしれませんが、
パソコンで扱われる楽譜は「MIDI(ミディ)」と呼ばれていて、
普通の楽譜と同じように
・楽器の種類
・音の高さ
・音の長さ
・音の強さ
などをデータとして保存されているものを「MIDIデータ」と呼んでいます。
それぞれのループの使い方
オーディオループは音そのものなので、
それをつなぎ合わせたり重ね合わせたりすることで音楽をつくることができます。
なんだかパクりみたいですが、
世の中に出回っているループは無数にあります。
たくさんのループの中からカッコイイ組み合わせを選び、
さらにエフェクトをかけることで、ループを使って作ったとは思えない、
完成度の高い音楽を作る事も出来ます。
エフェクトというのは、いわゆるカラオケのエコーみたいなものとかですね。
GarageBandにはエフェクトも装備されているので、
後々その使い方も説明していきます。
ではMIDIループはどうやって使うかというと、
もちろん楽譜だけでは音楽はできません。
音は鳴りません、というのが正しいでしょうか。
なので、「演奏者」が必要ですね。
その演奏者にあたるのが、GarageBandでは「ソフトウエア音源」として用意されています。
ソフトウエア音源にはピアノやギター、ドラムといった多くの種類の楽器があり、
それらの音源を鳴らすためのデータがMIDIデータというわけです。
つまり、MIDIループを使うには、まずソフトウエア音源を準備しておく必要があるということです。
長くなってきたので、続きは次回で!
次回はこれらのループを実際にGarageBandでつなげてみましょう。
読む前に買っておくと・・・もちろん分かりやすいです。
今大人気のMacBook Airにも、最初からGaregebandが入っています。
【ループシーケンサー入門 vol.1】手軽に音楽を作るなら、ループシーケンサー!
音楽を作るのって難しい、と思っていませんか?
あなたが音楽を作るのを難しいと思う理由はなんでしょうか
・楽譜を書けないといけないから
・何か楽器を弾けないといけないから
・すごく高い機材が必要だから
こんなふうに思っていませんか?
たしかに一昔前までは、そうだったかもしれません。
でも今は、上記の悩みを全部解決してくれる方法があるんです!
それが、「ループシーケンサー」と呼ばれるソフトです。
ループシーケンサーとはどんなソフトかというと・・・
「ループ」をつなげる(シーケンス)ことによって音楽を作るソフトです。
まず、ループから説明しますね。
ループとは、誰かが作ってくれた「音楽の部品」
音楽は通常、「小節」という単位で区切られています。
小節(しょうせつ)とは、楽譜にあって、楽譜が読みやすいように適当な長さに区切られた区分のそれぞれを言う。通例、小節は数個の音を含む程度の長さとされる。また、その長さは頻繁に変わることなく、前後の小節の時間の長さが互いに同じであるのを通例とする。(Wikipediaより)
という難しい説明は抜きにして、
つまり音楽は、小節がいっぱいつながって出来ているということです。
ループというのは、
小節単位で作られた「部品」なのです。
その部品は、どこかの誰か、もしかしたらプロミュージシャンが作ってくれたもので、
あなたはそれをつなぎ合わせたり重ね合わせたりすることで音楽を作る事が出来ます。
「それってパクりってことじゃないの?」
って思うかもしれませんが、
こういう手法は、パソコンを使って音楽を作られるようになってからは、
ごく普通に、プロも行っていることです。
そういう前提の元で、
プロミュージシャンたちは自分の「ループ」を売ったり配ったりしているのです。
ループシーケンサーを使って音楽を作る場合、
あなたはたくさんのループをつなぎ合わせることによって音楽を作り、
それを自分が作った音楽として使用する事が出来ます。
どうでしょうか、
音楽を作ることって、そんなに難しくないかも?
って、思ってもらえれば幸いです。
ちょっとやってみようかなと思った人は、
「でも、具体的にどんなソフトを使ったらいいの?・・・高いんじゃないの?」
と、思われたかもしれません。
なので、 次回はいよいよループシーケンサーについて説明します。
早速買ってやってみる! という方は以下のリンクからどうぞ。
Windowsの方は「ACID」
ACID MUSIC STUDIO 8 解説本バンドル
Macの方は「GarageBand (iLifeというパッケージに入っています)」
iLife 11
これらが一般的です。